波板の種類・サイズ
投稿日:2015/9/22
建材Q:波板の種類、サイズ
A:波板には下記の種類があります。用途に応じて選んでください。
1)波板の種類
◎塩ビ波板(スタンダード)
塩ビ系の中で柔軟温度が高い波板です。
◎ガラスネット(ファッショナブル)
準難燃料として認定された「こし」の強い波板です。
◎ガラスクリア(採光性)
低温での衝撃強度は強いですが、高温では弱くなります。
◎ポリカーボネート(耐候性・耐衝撃性)
耐熱、耐衝撃性に優れています。
◎カラー鉄板(耐久性)
薄鋼板にサビ止め処理をし、合成樹脂染料を焼き付けたもの。
2)波板の規格
◎幅 655㎜
◎ピッチ 約32㎜
◎長さ
3尺 910㎜
4尺 1220㎜
5尺 1520㎜
6尺 1820㎜
7尺 2120㎜
8尺 2420㎜
9尺 2730㎜
10尺 3030㎜
3)波板の止め金具
フックボルト
主に鉄骨建築の屋根や外壁用の波板類を、アングル(山形鋼)の鉄骨に取り付ける時に用意する。
通常、亀座金、メッキナットと組んで使われる。
バイプボルト
建物の屋根または外壁のストレート、亜鉛鉄板、プラスチック類で作られた波板を、パイプの骨組に取り付ける時に使われる。
通常、亀座金、スポンジ、メッキナットと組んで使われる。
カサクギ
頭部に傘をセットしてあり手間が省け、強度も大きい。
トタン、塩ビ、ポリエステルの各波板に使用する。
トタンクギ
頭が平らで大きい。
トタンに使う。
(とめ具の必要本数) とめ具は5山おきにとめますので、
波板1枚(655㎜幅で約20山)÷5=4
4×母屋数=全体とめ具本数
Q:波板の貼り方
A:下記の点を注意して張ってください。
1)波板の切断
軒下の出幅は100㎜以下に(風圧、雪害)を防止する為
切断はノコギリ、波板鋏などで行います。
注)寒冷時の切断は割れやすいので、特にていねいに行ってください。
2)位置ぎめ
水下(風下)側から葺きます。反対になると雨もりがします。重なりの下側になる波板の端は山が上向きになるのが原則。
重ね代は必ず固定してください。
3)穴あけ
穴あけはハンドドリル等を用い、とめ具より2~3㎜程度大きめにあけます。
注) 穴は、必ず山に開ける施工前に穴あけ位置に目印をつけ、波板を裏返して、谷に穴をあけると滑りにくく安全です。
注) 寒冷時の穴あけは割れやすいので、特にていねいに行ってください。
4)固定のしかた
①ナットをゆるめて引っかけ部分先端を穴に挿入します。
⇩
② 引っかけた状態でフックボルトを起こします。
⇩
③ フックボルトを回転させてアングルを引っかけます。
④ フックボルトを上に引っ張りながらネジ部のナットを締めます。