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ノミの種類・特徴・用途

投稿日:2015/9/22

工具
Q:ノミの種類、用途、特徴について

 

A:ノミには叩きノミ、木彫ノミ、小道具ノミがあります。用途にあったノミを使用下さい。

 

叩きノミ

 

追入ノミ

 

 

【用 途】浅いホゾ穴彫り。荒彫りしたホゾ穴の仕上げ、ホゾの際などの加工
【特 徴】建築、建具、家具、小細工などあらゆる木工用として、又、家庭用としても広く使われている。しかし、穂先と首が短いので大きい穴や深い穴を彫るには適さない。

 

厚ノミ

 

 

【用 途】ホゾ穴あけ
【特 徴】穂肉(厚み)が厚く、深く大きな穴彫りをするために丈夫にできている。

 

中厚ノミ

 

 

【用 途】ホゾ穴あけ
【特 徴】厚ノミと、薄ノミの中間的な使用用途に使われる。

 

口切りノミ

 

(接手)

 

【用 途】ホゾ穴、接手(材料の長さが不足している時に、短い材料を長さ方向につなぐ時の加工法→下図)などの各面の削り仕上げ用

 

内丸ノミ

 

 

【用 途】内側に曲面のある穴や曲線部の加工に使う
【特 徴】内側が裏刃になっている

 

外丸ノミ

 

 

【用 途】外側に曲面のある曲線部の加工に使う
【特 徴】外側が裏刃になっている

 

 

仕上げノミ

 

 

薄ノミ

 

 

【用 途】戸や障子の桟や柱などへの細かく深い溝の加工、カンナ台の押さえ削り
【特 徴】ノミの中で最も薄い穂先を持つノミ。家具・建具用

 

しのぎノミ

 

 

【用 途】ボツ穴の隅、蟻溝(ガラスのはめこみ溝など)の隅など、薄ノミで加工しにくい個所の加工
【特 徴】家具・建具用で、穂の断面が三角形になっている

 

突ノミ

 

 

【用 途】ホゾ穴、接手などの削り仕上げ用
【特 徴】柄を両手で握って使用する。削る巾が大きいので相当腕力がいるので柄も丈夫で長い(360ミリ)。普通24、48ミリが組みになっている

 

こてノミ

 

 

【用 途】深い溝や長い溝の底面を平にする
【特 徴】こての形をしたノミ

 

 

木彫りノミは次のノミがあります

 

 

※刃の種類と形状

 

平ノミ
【用 途】彫刻の平面、あるいは彫刻の凸部を彫削るのに使われる

丸ノミ
【用 途】彫刻する表面の凸凹はもちろん、外側の曲線を彫るのにも多く使われる

三角ノミ
【用 途】V字形の細かい線彫りに使われる

丸スクイノミ
【用 途】刃の首の部分がゆるやかに曲がっていて、狭い部分をスクイ上げるようにして削るのに便利

内丸ノミ
【用 途】丸ノミよりゆるやかな円状になっていて、広い面を大きく彫るのに便利

平レンゲノミ
【用 途】刃の根元の部分から大きく曲がっていて、狭い部分をシャクリ上げるように深く削るのに便利

内丸レンゲノミ
【用 途】平レンゲと同様の用途

 

小道具ノミ

 

イスカ
【用 途】鋭い刃先の切り出し型で印刀とも言う。切り込みを入れたり角を落としたりと用途が広い

外丸
【用 途】外側に曲面のある部分を円形に仕上げていく時に使う

平曲
【用 途】前述の平レンゲとほぼ同じ形状、同じ用途と考えてよい

丸曲
【用 途】前述の内丸レンゲとほぼ同じ形状、同じ用途と考えてよい

生反
【用 途】形は下図に示す通りで、切出小刀や内丸ノミでは削りにくい、たとえばうず巻きのふところの様な内側に湾曲した奥深い部分をえぐるのに便利


【用 途】三角刃で彫るV字形の角度を大きくした様な部分に使う

小刀
【用 途】切出しナイフの角度をより小さく鋭利にしたもので、狭くて深い部分を彫るのに便利

 

 

Q:ノミの使い方について

 

A:左手で柄のかつらの下を持ち、垂直にしながら、真上から見て、玄能で打ち付ける。

 

堀り幅に合った刃幅のノミを使用します。

 

ノミの抜き方

 

 

木材に打ち込んだノミを抜く時は、刃と平行(左右)もみながら抜くと刃先が欠けません。

 

ホゾ穴の掘り方

 

 

①スミツケ(ホゾ穴を掘る寸法をスミツケして毛引にてケビキ線を入れる)

 

 

②周囲の2mm内側を、刃裏を手前にして直角にノミを立て柄を叩き、掘り線を入れる。
ノミの持ち方はかつらのぎりぎりを強く握る。顔の中心にノミの芯がくるようにする。

 

 

③ノミを60度傾けてできた切り込みに向かって叩き、掘り起こす。

 

④スミツケより広いキズを残さないように、スミツケの3〜1mm手前まで、この動作を繰り返す。

 

 

⑤最後に、改めてスミツケいっぱいまで掘りくずし、穴をあける。