玄能・ハンマーの種類・特徴・用途
投稿日:2015/9/21
工具Q:玄能・ハンマーの種類、用途、特徴について
A:玄能・ハンマーの種類、用途、特徴は次のとおりです。
両口玄能
平面側で釘の 3/4位打ち込み、その後凸面で打ち込むと、打痕が残らずきれいに打ち込める。
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丸玄能
東型(小判型)は東日本~全国的に使用されている。地型(真丸型)は関西より西。
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四角玄能
一般素人より、大工・職人さんに広く使われる。
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八角玄能
側面で横打ちができる。磨き仕上は東日本、黒仕上は主に西日本で使われる。
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片八角玄能
片手が八角、片方が丸玄能になっている。主に中部地方で使われる。
片口型
先端部はカシメ・釘メ等に使用できる。
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先切金槌
関西地方を中心に広く使用される。
片口玄能
先切槌の大型サイズ。主に関西で使用される。
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船手玄能
岩国型とも言う。主に中国地方、北海道で使用される。
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船屋玄能
北海道片口とも言う。主に北海道で使用される。
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下腹槌
関西より西で使用される。
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ヤマキチ槌
九州の一部地域で使用される。
箱屋槌
釘打ちと打ち曲げ釘の抜き取りに使用。
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角箱屋槌
頭にスジ目が入っているので釘を打つ時滑りにくい。
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丸箱屋槌
関西より西、主に九州で使用される。
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名古屋型箱屋槌
名のとおり、中部地方で使用される。
細工槌
各種細工作業に使われる。
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唐紙槌
襖の張り替え作業や建具屋が使用。
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刃槌
唐紙槌と同じ用途。丸刃槌と角刃槌とがある。
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武力屋槌
板金作業、電気工事などで狭い場所のたたき込みに使用。
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カワラ屋槌
カワラ屋根のふき替作業に。
細長い先端で瓦の針金を通す穴をあけたり、ハツリやボロを落とす時に使用。
ネイルハンマー
西洋から入ってきたハンマーの1つで、最もポピュラーな製品。
木柄、パイプ柄、グラスファイバー柄の3種があり、片手で打てるマグネット付もある。
仮枠ハンマー
仮枠・土木作業に使われる。頭部のスジ目の入った滑り止め付は東日本で、滑り止めなしは主に西日本で使われる。
頭部が長いので、長い釘も抜きやすい。
木柄、パイプ柄、グラスファイバー柄がある。
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トンカチ
レンガ・ブロックのハツリ、割り作業に使用
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トンカチ槌
刃の部分でハツリ・割り作業に広く使われる
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ブロックハンマー
刃が縦刃なので横刃より割りやすい。
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ブロック槌
刃の部分が長く、ブロック等割りやすい形状になっている。
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ケレンハンマー
片側が縦刃、片側が横刃になっている。錆・バリ落としにも使われる。
ハンマー
石・コンクリート・ブロック等のハツリ・割り作業に使用。
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石頭ハンマー
丸面と平面とになっている。
木柄、スチール柄、グラスファイバー柄がある。
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両口ハンマー
両方丸面になっている。
木柄、グラスファイバー柄がある。
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片口ハンマー
片側が縦刃になっており、ハツリ・割りがしやすい。木柄のみ。
片手ハンマー(ポンドハンマー)
金属加工用のハンマーで、木柄とグラスファイバー柄とがある。ポンドハンマーとも言う。
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板金ハンマー
鉄板のヒズミ取りや自動車の板金に使用される。
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溶接用カストリハンマー
溶接の時にできるバリ・カスを取る時に使用。
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プラスチックハンマー
メーカーによってはソフトハンマーとも言う軟質・硬質のプラスチックは用途によって使い分ける。
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ショックレスハンマーの構造
ショックレスハンマー
ハンマー一体がウレタン材質で、磨耗が少なく、無反動で使いやすい。
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ゴムハンマー
黒・白のゴムの2種類。
白は、汚れを嫌う白っぽいものの組立作業に使用。
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ツインハンマー
打撃面はスチール面と、強力ナイロン面とからなる。
ナイロン面は強力で弾力性に富み、打痕を付けずインテリア等の内装やホビー等に使われる。
木槌
樫材、イタヤ板が主。最近は樫材の芯付が多く使用されている。
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テストハンマー
手に伝わる感触と音響で、ヒビ割れ、減耗状態などを判断する。
電車・バス・トラック・ボイラーなどの点検用に使用。
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銅ハンマー
相手(金属物)にキズを付けずに作業できる。
打撃時に火花が出ないのでガス工事などに使用される。
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電工レンチハンマー
電気工事に最適。室内配線に多く使われる。
1/8″ナットの締付け、柄尻の穴を使って配管パイプへの通線の際の誘導ハリガネを引っ張ることができる。
各種ミニハンマー
従来の型を小型にしたもので、ホビーなど小細工をする時に使う。
Q:玄能の使い方について
A:叩く瞬間に釘の中心線と槌の頭の中心線が一直線になるようにしてください。
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軽く叩く場合
柄の端(鎚のついている反対側)を持ち、肘を支点として、手首にはずみをつけて叩きます。
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強く叩く場合
腕の付け根を中心に、腕を半径に動かせば、もっと力が入ります。