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錠前の種類、特徴、用途

投稿日:2015/9/20

金物
Q:錠前の種類、特徴、用途

 

A:各種錠前の特徴用途は以下のとおりです。用途に合った錠前を選んでください。

 

箱錠(ケースロック)

 

 

【材質】ステンレスほか
【用途】出入口一般、玄関
【特徴】錠に必要な一切の機能が箱型のケースに納められている。彫込式の施錠機構である。
<使用方法および注意点>
デッドボルトが、外側からはキーで内側からはサムターンで回転すれば作動する。ラッチボルトは、ノブまたはレバーの回転によって作動する。

 

インテグラル錠

 

 

【材質】ステンレスほか
【用途】出入口一般、玄関、通路
【特徴】箱錠の頑丈さとスマートさを持ち、扉厚の変化にも対応がしやすい。そのため、サッシメーカーを中心に多くのドアに使用されている。錠の本体は箱型で、シリンダーはノブの中に納められている。円筒錠にデッドボルト(本締まり)を備えた形の錠である。

 

 

円筒錠

 

 

【材質】ステンレスほか
【用途】出入口一般、玄関、通路、間仕切り、浴室、トイレ、倉庫
<使用方法および注意点>
取り付けが簡単で、取扱いが簡便である。機能も豊富にある。
チューブラ錠とよく似ているが、ノブの回転運動を直線運動に変える機構は本体円筒形ケースに内包されている。本締まりと仮締まりの機構は、ラッチボルトのケースに納められる。なお、アルミドアの場合は扉厚に注意する必要がある。

 

 

チューブラ錠

 

 

【材質】ステンレスほか
【用途】玄関、通路、間仕切り、トイレ、戸襖
【特徴】取り付ける時、扉の框と扉面から直角に交わる2つの円形の穴をあけるだけで、設置できる。デッドボルトがなく、ラッチボルトのみで本締まりと仮締まりの役目を果たす。必要な一切の機能は、1本のチューブ状のケースに納められている。

 

 

面付錠(公団型)

 

 

【材質】ステンレスほか
【用途】玄関
【特徴】ドアのすき間からデッドボルトが見えないため安全性が高く、公団・公営住宅などで広く使われている。
<使用方法および注意点>
箱型で機構も箱錠と変わらないが、彫込と異なりドアの面に取り付ける。右用と左用があるので注意する。

 

本締錠

 

 

【材質】ステンレスほか チューブラ式
【用途】出入口一般
【特徴】他の玄関錠と併用し、ワンドアツーロックにして防犯効果を高める。ドアハンドルとの併用もある。ケース部分は、チューブラ式と箱型の2種類がある。
<使用方法および注意点>
チューブラ式タイプは、内部のサムターンより2本の止めビスでシリンダー脚を引きつけて取り付ける。箱型(彫込)式は、フロントにあるビスでシリンダーの横溝に合わせて止める。

 

 アンティーク錠(装飾錠)

 

 

【材質】真鍮、銅ほか
【用途】玄関、通路、間仕切り
【特徴】高級ドアに調和する豪華なデザインでできている。真鍮や銅を使用し、材質的に高級感を出したものもある。
錠の機構はケースロックタイプ、チューブラタイプとほぼ同じである。
外側は握玉に飾座を使用したもの、指で開閉できるクイックタイプなどがある。内側には、外側と同じクイックタイプや握玉タイプ、レバータイプなどがある。

 

レバー式玄関錠

 

 

【材質】真鍮、銅ほか
【用途】玄関、通路、間仕切り
【特徴】錠の機構はケースロックタイプやチューブラタイプとほぼ同じである。

 

プッシュボタン式ロック

 

 

【用途】玄関、通用口
【特徴】ボタンによる数字の組み合わせで解錠する。自由に数字の組み合わせ変更ができる。勝手に番号を押すと一時動作が止まったりする機能もある。
<使用方法および注意点>
外側からはボタンプッシュで、内側からはサムターンで解錠、施錠をする。補助錠として使用できる本締まり錠もある。製品により、メカニカル構造のものと電気配線が必要なものがある。

 

カード式ロック

 

 

【用途】玄関、通用口
【特徴】カードを通すことによって解錠する。施錠は、締めると自動的に施錠される機構になっている。磁気カードによって解錠する仕組やバーコードを読み取る方式がある。
<使用方法および注意点>
個人による取り付けは難しい。