DIY HOW TO INFORMATION DIYハウツー情報

半田ゴテの種類・サイズ・特徴・用途・使用方法

投稿日:2015/9/21

工具
Q:半田ゴテの種類、サイズ、特徴、用途、使用方法について

 

A:ハンダゴテの種類、サイズ、特徴、用途、使用方法は次の通りです。

 

 

 

電気ハンダゴテ

【規格】電圧100V 消費電力20、30、40、60、80、100W
【材質】純銅、耐食コテ先
【用途】オーディオなど電気関連作業用
【特徴】模型工作、家庭用品の修理などに最適である。ハンダの伸びがよく十分な蓄熱があるので、接合面の小さなものから大きなものまでハンダ付けができる。

<使用方法および注意点>
①ハンダゴテでハンダ付けする部分に熱を加え、ハンダを送くって溶かす。
②さらに1~2秒熱を加え、ハンダの広がりを確認する。
③ハンダが固まるまで、ハンダ付けしてものを動かさない。

 

 

大型ハンダゴテ

【規格】電圧100V 消費電力150、200、300W
【材質】純銅コテ先
【用途】主に板金加工作業など
【特徴】銅、真鍮、ブリキ、トタンなどの金属加工、板金加工など熱を多く必要とするハンダ付けに適している。

 

 

 

カプセル型ハンダゴテ

【規格】電圧100V 消費電力40、60W
【材質】耐食コテ先
【用途】一般電気作業用
【特徴】使用する時はキャップをグリップに取り付けて、ピストル型になる。使用後はすぐに持ち運びができ、防火上も極めて安全である。そのため出張修理に便利である。

 

 

 

シーラー

【規格】電圧100V 消費電力40、50W
【用途】ビニルハウスなどの接着など
【特徴】ポリエチレン、ポリプロピレンの接着がワンタッチ操作でできる。シール能力は、ポリエチレンなどの合計厚みが0.2㎜まで行うことができる。ヘラ型、ローラー型がある。

<使用方法および注意点>
シール面にフィルムを通し、ハンドルを押さえる。その作業を繰り返すと接着できる。

 

 

 

ホットナイフ

【規格】電圧100V、消費電力40W
【用途】一般作業用、ホビー用
【特徴】模型などのバリ取りや、ナイロンロープなどの切断のように、模型工作から園芸、家庭用品の修理加工まで幅広く使用できる。

<使用方法および注意点>
従来のハンダゴテとしても使用できる。先端を切断部に軽く当てて使用する。

 

 

 

ハンダ吸取線

【材質】プラスチック性、ゴム製
【用途】ハンダ作業
【特徴】ハンダ付けの際、過剰な量になったハンダを素早く吸い取ることができる。操作は簡単で、ハンダ付け作業には有効である。吸い取り線を当てるものと、吸い取り式がある。

<使用方法および注意点>
①吸い取り線
吸い取り線をハンダ部分の上にのせ、そのままハンダゴテを当てて熱し、ハンダを吸い取る。
線材は固まり次第、ハサミなどで切り取ってします。
②吸い取り式
ハンダが固まらないうちに素早く吸い取る。

 

 

糸ハンダ

 

棒ハンダ

 

板ハンダ

 

ハンダ各種について

【規格】主に1.0~2.3㎜φなど
【材質】錫・鉛
【用途】ハンダ作業
【特徴】金属を接合するのに比較的低温で溶けるので一般家庭からオーディオなど、その使用範囲は広い。錫と鉛の含有比が変わると、溶解温度と強度が変化する。糸ハンダ・棒ハンダなどがある。

<使用方法および注意点>
ハンダ付けする部分をハンダゴテで熱を加え、熱を加えた部分にハンダを送って溶かし、その広がりを確認する。ハンダが固まるまで、ハンダ付けにしたものを動かさない。
ステンレスなど接合しにくい金属の場合、フラックスを使用すれば効果が上がる。

 

 

 

ホットメルトガン

【規格】コード式 100V
【材質】プラスチック
【用途】簡単な接着作業用
【特徴】紙、木材など広範囲の接着に使用され、ゴム、皮革以外はほとんど接着可能である。引っ張り強度も高く、あらゆる作業に適している。プッシュ式、引き金式がある。

<使用方法および注意点>
①電源を入れ、本体が温まってからスティックを入れる。
②ノズルからスティックが溶け落ちるくらいから使用できる。
③使用後は、ノズルにスティックの溶剤が残らないようにする。

 

 

 

ハンディトーチ

【規格】カートリッジ式(LPGガス)
【材質】真鍮、ステンレス(噴射口)
【用途】草焼き、解凍、塗装はがしなどの作業
【特徴】ワンタッチで点火可能。最大火力は1,500℃くらいにもなる。解凍、草焼き、レジャーなどあらゆる方面に用途がある。また、ガソリン使用のトーチもある。さまざまなアタッチメントを装備できる。アウトドアにも便利。

<使用方法および注意点>
噴射装置をカートリッジに固定し、ネジを緩め、ボタンを押して点火する。逆さ使用もできる。使用後は噴射装置を外しておく。なお、カートリッジは温度が40℃以上の高温になる所へ絶対置かないように注意する。

 

 

フラックスについて

 

金属表面の酸化皮膜を除き、加熱中の金属の表面やロウの酸化を防ぎ、溶けたロウの流れをよくする働きがある。

 

1.ペースト

松ヤニをテレピン油に溶かし、ペースト状にしたもの。

2.塩化亜鉛

塩化亜鉛を2~3倍量の水に溶かしたもの。
ハンダづけ用のフラックスとしては、最も一般的。

3.塩酸

希塩酸(濃塩酸を倍量に薄めたもの)。
主として、トタンのハンダづけ用に使われる。

4.ステンレス用フラックス

ステンレス用として開発されたが、たいていのもののハンダづけに使える。

5.硬ロウ用フラックス

「ほう砂」で銀ロウづけし、真鍮ロウづけができる。
各種の薬品を混合したものもある。

 

 

Q:ハンダづけの際に注意することを教えてください

 

A:次の点に注意してください。

 

①接合する材料の接合面をきれいにする。
油脂分などの付着物はシンナーやベンジンなどできれいにふき取る。
サンドペーパーで磨く(サンディング)。
電気ゴテのコテ先などの汚れもサンドペーパーなどで除去しておく。

②材料の接合面をサンディングし、さらにサンディングによるゴミを除去する。

③接合面を合わせて、クランプやワイヤなどで固定する

④用途に適したフラックスを塗る(ヤニ入りハンダなどは不要)。

⑤大きさ、材質の異なる材料の接合の場合、必ず大きい方、熱伝導率の低い方を先に熱する。

⑥コテを十分に熱し、ハンダに軽くふれてみる。
コテが汚れていると、ハンダが溶けてもコテに付着してこないので、コテをヤスリがけする(純銅コテの場合)。
コテが熱すぎるとハンダが溶けて玉のようになり、コテには付着してこないので、コテの温度を少し下げる。

⑦コテを接合部に当て、接合部が熱せられながらハンダが染み込んでいくのを確認する。

⑧ハンダはすぐに固まるが、手で触れるぐらいに冷えるにはやや時間がかかる。
火傷をしないように注意しながら、余分なハンダやフラックスを除去する。
作業内容によっては、サンディングやバフがけを行って仕上げる。

⑨コテ先の手入れを忘れない。
純銅のコテの場合は、軽いヤスリがけやサンディングが必要なこともある。
耐蝕コテ先の場合は、サンディングやヤスリがけをしないで、乾いた布で軽くふく程度で十分。水につけてはいけない。

 

 

Q:ハンダづけの方法について

 

A:次の手順で使用して下さい。

 

 

 

①はんだごてではんだ付けをする部分に熱を加えます。

 

 

 

②熱を加えた部分にはんだを送って溶かします。

 

 

 

③さらに1~2秒熱を加え、はんだのひろがりを確認します。

 

 

 

④確認した後、はんだが固まるまで、はんだ付けしたものを動かさないよう注意して下さい。